日本の小さなミュージアム/ギャラリーの歴史

簡単に、日本の小さなミュージアム/ギャラリーの歴史を並べてみました。
国など大きな組織の行事や施設、個人の施設、今はない場所、今では立派な施設、小さな施設など色々あります。今は立派な施設であったとしても、元々は小さな場所だったり、個人の取り組みだったりします。

色んな記録を眺めると、国や会社や団体など組織と個人、行事や展示、移動できる荷物量でおこなったり、広い場所を使うものなど、人材、催し、不動産の大きさ小ささ規模も様々です。

そんな日本の小さなミュージアム/ギャラリーの歴史の流れや、創設時の規模の小ささを想像して、我々の蓑虫美術館も、少しづつ作っていきたいなと考えています。


  • 平賀源内(1728 – 1780)
    • 本草学や、物産学のながれもあり、1762年に、湯島で物産会を開く。
  • 木村蒹葭堂(1736 – 1802)
    • 文化人が集まるサロン的な定例会を関西で開く。
  • 蓑虫山人(1836 – 1900)
    • 笈(箱型のリュックサック)に荷物を収めて、地方で展示興行を開く。
  • 1871年 内国勧業博覧会 開催
    • 世界的な博覧会ブーム。博物館や美術館など公共施設を作る契機になる。
  • 1872年 文部省博物館 開館
    • 東京国立博物館の前身。
  • 1874年 五姓田芳柳 油絵茶屋 開催
    • お寺の祭事時のテキ屋、見世物小屋の一種としてのカフェ・ギャラリー。
  • 1877年 教育博物館 開館
    • 国立科学博物館の前身。
  • 1881年 高橋由一 螺旋展画閣 構想
    • 洋風画家による美術館構想。実現せず。
  • 1904年 三越呉服店 光琳遺品展覧会 開催
    • のちに百貨店になる店での催事展示。
  • 1926年 東京府美術館 開館
    • 日本で最初の公立美術館。文部省美術展覧会など団体展の会場として機能する。
  • 1928年 日動画廊 創業
    • 初期の銀座のギャラリー。
  • 1930年 大原美術館 開館
    • 個人事業家による西洋美術の私設美術館。
  • 1951年 宮坂英弌 尖石館 開館
    • のちの茅野市尖石縄文考古館。馬小屋を改造した博物館。
  • 1952年 東京国立近代美術館 開館
    • 銀座に開館した国営美術館。
  • 1963年 内科画廊 開設
    • 宮田國男が、家業の不動産スペースを利用した現代美術のギャラリー。
  • 1967年 原爆の図丸木美術館 開館
    • 画家の丸木位里・丸木俊夫妻による家族の作品を展示する私設美術館。
  • 1972年 元祖国際秘宝館 開館
    • 見世物小屋文化の延長で出来た、初期の秘宝館・珍宝館。
  • 1975年 第1回コミックマーケット
    • 東京虎の門の日本消防会館会議室にて開催。
  • 1989年 直島国際キャンプ場 開館
    • のちのベネッセアートサイト直島の始まり。
  • 1990年 キヤノン・アートラボ
    • パソコンやインターネットのネットワーク空間も使用した展覧会。
  • 1993年 小沢剛 なすび画廊 発表
    • 牛乳配達ポストを利用した、モバイル・ギャラリー。
  • 1995年 岡ガロウ 創業
    • 住宅マンションの一室を利用したギャラリー、外から双眼鏡などで眺める。
  • 1995年 神戸市博物館 被災
    • 阪神・淡路大震災の影響。
  • 1996年 「アトピックサイト」展
    • 自動車コンテナを利用した展示空間の集合展示、移動することがテーマの展覧会。
  • 2000年頃 公立美術館の財政難・存続問題
    • 東京都現代美術館や、芦屋市立美術博物館が顕著になる。
  • 2006年 六本木コンプレックス
    • ビル一軒に、複数のセールスギャラリーが間借りするコンプレックス型のテナント不動産。
  • 2013年 SUPER OPEN STUDIO NETWORK
    • 相模原市を中心としたアーティストアトリエ群のオープンスタジオ事業。
  • 2019年 日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」事業
    • 観光事業もからめて、テーマと地域を絞った複数の中小規模の博物館の連携。

自分には、まだ、あまり整理できてないけど、凄く最近は、動画配信や、被災(被災地)、貧困の要素あっての展示の方法や場所の問題もあるとは思う。

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